木造建築の構造設計を専門とする建築家である北添 幸誠(きたぞえ こうせい)を招いて、高知県の森林資源の利活用や構造材としての木材の可能性を広げる活動についてお話を伺い、これからの木造建築や森林資源の利活用についてざっくばらんにお話しできたらと思います。特に、木造建築の新しい構法「壁ラーメン構造」や、都市木造の普及を目指す「高知モデル(コレモク)」など、中大規模木造建築の実現に向けた取り組みについてじっくりお話しできたらと思います。
ゲスト
北添 幸誠
北添建築研究室 代表
Reegle株式会社 代表取締役
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<日時>
2025年7月1(火)18:30~21:00
<場所>
NiDoNe
神戸市中央区琴ノ緒町4-6-9,3号
AI要約
木材協会の木造建築推進
今回は、木材の普及と建築の構造設計の経験について話し、特に高知県の木材協会との関わりや、木造建築の技術開発と普及の取り組みを強調しました。また、木材の強度や品質の問題を解決するために、木材協会が取り組んでいる様々な取り組みについても説明しました。最後に、木造建築の普及を促進するために、木材協会が推進している「高知モデル」と呼ばれるフレームワークについても触れました。
木造建築の高知県産材活用
木造建築の普及に向けた取り組みについて説明する。高知県産材を活用した大規模木造建築の構造システムや、災害時に活用できる木製フレームの開発について紹介する。また、木材利用と社会課題解決を同時に行う取り組みとして、環境税を活用した防災用木製ブースの提案や、内装材としても使える多機能な木製フレームの開発について述べる。さらに、地域の木材を活用した製品開発や、木造建築のショールームとしてのマーケットプレイスの設立についても言及する。
木材の持続可能な使用について
この会議では、木材の地産地消、木造建築の耐用年数、CO2排出量の計算、木材の再利用などについて議論が行われた。木造建築の耐用年数に関する新しいガイドラインが導入され、木造建築の評価基準が改善されたことが強調された。また、地域木材の使用と広域での木材利用のバランス、木材の持続可能性とコストの問題、そして木造建築物の減価償却期間の選択肢についても話し合われた。
木造建築の持続可能性
木造建築の課題と可能性について議論し、木材の持続可能な利用、林業の課題、木造建築の普及、木材の新しい用途開発の必要性を指摘する。木造建築の普及には、子供の頃からの木材への親しみや、日本の伝統的な木造建築の考え方を取り入れることが重要だと述べる。また、木材の断熱材としての利用や、木造建築の柔軟な設計アプローチなど、新しい視点での木材活用の可能性を提案している。
木造建築の技術課題
木造建築、特に3階建てまでの木造建物の普及について議論している。木材の乾燥や接合部の強度、ラーメン構造の課題など、技術的な側面が詳しく話し合われている。4階建て以上の木造建築の課題や、木材の収縮が接合部に与える影響についても言及されている。また、木質繊維の断熱材や木くずの利用法など、木材関連の課題についても触れられている。