食と健康とコミュニティのハブ
2018年から取り組んできた、神戸市北区の2000戸を超える神戸市営住宅の建替えPFI事業「桜の宮住宅建替事業2期」の沿道利用ゾーンの活性化施設「KITASUZUAHAUS」。
道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢の中核施設「FARM CIRCUS」を運営する株式会社北神地域振興さん、神戸のブランディングファームAKINDとプロポーザル段階から協働し、設計監理は文化工学研究所の北川浩明、クラウドアーキテクツの川上真誠と設計チームを組成して取り組みました。
KITASUZUAHAUSは地域における“食と健康とコミュニティのハブ”を目指し、1階のカフェレストランでは 地元野菜を中心としたビュッフェ、神戸市北区で活躍する茅葺職人である相良育弥さんによるアートワーク“産土(ubusuna)”など“地産地消をあそぼう”という FARM CIRCUSのコンセプトを体現した食空間を体験できます。また店舗で使用された造作材はシェアウッズの山崎正夫さんから様々な地域材や古材を供給いただき、三田で活動する家具職人であるbbwの黒岩亮太さんに大きな杉のテーブルを作成頂きました。その他、敷地内の庭は園芸家の藤田毅さんによる計画で、食べられるハーブや薬になるハーブなど、食や健康をテーマとしてエリアごとに特性を与えています。
本プロジェクトでは、北区にお住いのデザイナー和田武大さんや北神地域振興さんを中心に周辺地域を巻き込んだ活動がコミュニティの醸成に向けてなされており、OPEN後の活動も含めて様々な地域のプレーヤーによる協働・共創が行われています。
information
所在地 | 神戸市 |
用途 | 飲食店、物販店、診療所・薬局 |
延床面積 | 959.78㎡(薬局以外)114.70㎡(薬局) |
企画運営 | 北神地域振興 |
監修 | AKIND |
設計監理 | MuFF、文化工学研究所 クラウドアーキテクツ |
構造設計 | 清水良太構造デザインスタジオ |
施工 | プラントン、あかい工房 |
サインデザイン | 和田武大 |
ランドスケープデザイン | 藤田毅 |
竣工 | 2024年4月 |
写真 | 多田ユウコ |