岡山県の内陸部に位置する城下町津山でのレストランの計画です。

近くを流れる吉井川はその昔、荷物や人を運ぶ大動脈であり、計画地にほど近い今津屋橋は様々な人々やものが辿り着いては流れ行く拠点のひとつであったようです。
今回の計画も「津山の食文化を世界に発信し、様々な人々や食文化が交わる場にしたい」という店主の思いを汲み、津山の伝統工芸や立地的な特徴を空間に落とし込むべく検討しました。流れゆく時間や様々な人々が行き交う場所を吉井川に見立てたカウンターで製作し、仕上には岡山県郷土伝統的工芸品である上田手漉和紙を用いました。また、岡山県が産地であるベンガラ色を基調とした壁面にしています。

所在地 :岡山県津山市
用途  :レストラン
延床面積:80.66㎡
設計監理:今津修平+秋松麻保+矢野直子
ロゴデザイン:秋松太地/融点Inc.
キクズボード:キクズノヒト
施工  :梶岡建設
竣工  :2024年2月
写真  :今津修平