東灘の高台に位置する築50年のマンションリノベーション。
1960年代に多く供給された階段室型マンションの間取りの良さである「南北の抜け」や、神戸の高台ならではの素晴らしい眺望などの魅力を活かすため、私たちはできる限り一室的な空間にできないかと考え、3LDKを1.5LDKに再構成しなおしました。
稼働率の低い寝室というプライベートな空間をゆるやかにLDKに取り込むことで、個室でもありリビングの延長でもあるような構成とし「0.5」としてカウントしています。1995年の震災を乗り越えた建物を支えた力強い梁がLDKを十字型に走り、空間の距離感を測る装置として機能しています。
前に住まれていた方から引き継がれた建具や照明はDIYでカスタマイズし、新たな空間に再配置しました。










information
所在地 | 神戸市東灘区 |
用途 | マンションリノベーション |
延床面積 | 83.03㎡ |
企画監修 | 西村周治/Lusie inc. |
設計監理 | 今津修平 |
鋼製建具 | 山中博貴/aizara |
施工 | たかとり工務店 |
竣工 | 2016年6月 |
写真 | 今津修平 |