地域社会とつながる新たな住居スタイル
RC造3階建集合住宅内の2住戸を1住戸に改修した。広いキッチンテーブルを中心とした、利用方法の自由度が高い住戸内部の空間構成を周辺環境にもつなげることで、賃貸マンション内の一角に、新しいライフスタイルの場を組み入れた。建物全体を多様な生活の集合体として生まれ変わらせる長期計画の第1段階である。
改修後の住戸は、浴室・洗面・WCをコアとして、元の2住戸の入口を生かした回遊性のある空間構成としている。少人数家族または単身者の入居を想定し、いずれの場合でも、外部空間とも連続したキッチンテーブル
のまわりに他の人々を招き入れ、食事とさまざまな作業を一緒に行うことができる、SOHO的な利用も可能な場を提供した。
将来は、道路から北側の庭に降りる階段を設置し、外部テラスまでダイレクトにアクセスできるようにする計画である。
information
所在地 | 神戸市須磨区 |
用途 | マンションリノベーション |
延床面積 | 383.98㎡ |
事業主体 | 大和船舶土地 |
基本設計 | 神戸芸術工科大学プロジェクトチーム |
設計監理 | 今津修平+北川浩明+山門久晃 |
施工 | 住僖 |
竣工 | 2019年11月 |
写真 | 多田ユウコ |