概要

主要都市部(三宮)から車で40分の小さな山間にある里山。
2020年7月に宅地と山林を併せて約12,000㎡の土地(建物)を購入し、整備を始めています。

森や野原の中で、様々な生きものと共生し「生きる知恵」を身に着けること、
また、そこでの整備体験を通して「発見、問い、仮説設定、創作」のサイクルを学ぶことを目的に、様々なプログラムを実践中です。

その場所にあるものでつくる。どんどん企画を出して、実践していく。
里山の風景とともに体験の記憶が次の世代へ継承されていくことを目指しています。

この実験・実践の目的

with/postコロナで、都市集中型から自然共生型(農村部や山間部での暮らし方)を人々の暮らしを取り入れていくことが必要になると考え、都市近郊の里山の持続可能性に対する実験・実践に取り組むことを決めました。
この活動を通して、人間という「生きもの」の生きる力や知恵をたくさんの方々と共に学び、それらを次の世代以降へ継承できることを探っていきたいと考えています。

原風景と原体験

数年前から「実生活のなかで土と関わる場」を探していました。その動機は、自身の子供時代に野山や自然の河川などで遊んでいた体験と同じことができる場を家族とともに作りたい、と考えたから。そして、どうせ作るなら、家族以外の人にも関わってほしい、と考えるようになりました。自然の中で「生きもの」として身体的に反応したり思考する時間が、いつの日かここで活動した子供たちの原風景や原体験になればと考えています。また、放棄された竹林や農地を整備することで次世代に里山の風景を継承することに取り組んでいます。

課題の発見

ここでの活動を通して、様々な問いや課題を発見していきたいと考えています。
それは、個々の活動で発見していくものであったり、多くの方とのフィールドワークやワークショップを通して知ることだったりと無数にあります。

2020年秋の整備計画

2023年夏(整備開始から3年)※写真:Harry

2023年夏(整備開始から3年)※写真:Harry

2023年夏(整備開始から3年)※写真:Harry

2023年夏(整備開始から3年)※写真:Harry

2023年夏(整備開始から3年)※写真:Harry

2023年夏(整備開始から3年)※写真:Harry

2022年秋 さつまいもの収穫

2022年秋 自作ブランコ

整備前

現在、神戸市の住宅戸数の13%以上が空き家となっています。
その大半は住み手がいなくなって放棄されたモノ、いわば、廃棄物になることを待っている状態だという事がこの活動の初期に分かりました。

2020年夏の状態

2020年夏の状態

2020年夏の状態

敷地内にたくさんのゴミが廃棄されていました

農地はほとんどの部分が笹と竹に覆われていました

活動風景

ゴミを片付ける作業から整備を開始しました

建物内の解体

創作する(計画・実行)

現地に自生している竹や様々な植物を伐採する体験を経て、それらをどのように使えるかを構想し自由工作する。発見・調査→構想・計画→制作・体験といった創作のフローを年間を通して行う。

2020年冬 子供たちだけで竪穴式小屋を自作

2020年冬 屋根改修と内部改修工事開始

2020年冬 内部解体完了

2021年春 内部にキッチンとトイレ・シャワー室設置

2022年秋 高校生の里山整備体験学習

2021年冬 神戸大学とシェアウッズによる里山での実証実験

2021年冬 神戸大学とシェアウッズによる里山での実証実験

2023年夏 ズッキーニ収穫

2023年夏 野焼き

2023年夏 七夕