2023年10月27日

スタッフの矢野です。

私はMuFFで働き始めてから山に行く機会が増えました。
山を持っていたり、そこで活動している人に会うと、その山にまつわることや日本の風景について話を聞かせてもらうことがあります。
身近な植物の話、こんな里山にしたいんだという妄想の話、農地法へのちょっとした不満話など、、

あるとき車で走っていると路肩の方を見ながら
「その辺に生えているのは大体セイタカかクズかササだよ」「一度人が入ってまた出ていくとどうにもこうなるからね」
またある時、田んぼの畦道を見ながら
「これで大体2週間は放置してるかな〜」…「これは半年はいってるな〜」と。
私自身、そんな期間でこんなにも鬱蒼とするのかと植物の力に驚いたことを覚えています。

一度人が介入してまた出て行った場所なんて日本中至る所にあるけれど、ごく何気ない”田舎の風景”と呼んでいたものは今も誰かが手を入れ続けていているんだなと。
そう思うとなんだか見る目が少し変わったり、前より少し大切なものに思えたりします

風景をそんな風に見させてもらえたことが嬉しくて、ちょっとした嬉しさの共有でした。

矢野直子